少しの間があって、コントロール室の下で、爆発が起こったようだった。
 
爆発は、上の床に亀裂を入れ、次の爆発がその床を吹き飛ばした。
 
画面が真っ黒になり、遠くで地鳴りがした。

「終わったのか」
 
エイジュはそこに、脱力するように座り込んだ。浩之は、そのエイジュの、傷付いてない肩を抱いて立ち上がらせ、そこを出た。
 
さっき見た、十数体のエイジュのことは忘れよう。
 
浩之は、しっかりとエイジュの手をつないだ。
 
一刻も早く、ここから出たかった。

階段を見つけて一階へと降りる。

熱風に振り向くと、火事が起こっていた。

天井も落ちている。

爆発の影響を、もろに受けた場所だったらしい。

走り出そうとして、動かないエイジュに、足を止めた。

浩之の心臓は、激しく跳ねた。