「生き残りに、エイジュがここにいるっていう情報を伝えるわ。みんなをここに集めるの」
　
キーを滑らかに打ち、最後にエンターキーを押すと、エイジュは振り返った。

「三十分以内に、残った戦闘員は、ここに集まるハズよ。それまでに爆薬を集めてこの下に仕掛けるの。」
　
下に？
　
どういうことかわからないまま、見ていると、エイジュは倒れた三人を一人づつデスクの足元に引っ張って行って奥のほうに積み上げた。
　
奥行きも広いデスクなので、誰かがデスクのイスに腰掛けても、気付かないかも知れない。

人、三人の命が、こんなものだとは。
　
浩之は、彼らが倒れていたところを目で追った。

血は一滴も落ちていない。