エイジュを黙って見ていた浩之は、ハッとして口を開いた。

「次のアンドロイドってどういうことだ?アンドロイドはエイジュだけじゃないのか?」
 
エイジュは首を横に振った。

「あそこには、生きる機能だけ果たせるボディーが、既に無数に造られているのよ。あとは、時田博士の作った設計図に、あたしの仕事振りを分析して改良した知能回路が、入れられるのを待ってるだけ。上手くいけば、あたしと同じ殺人マシーンが量産される」
 
浩之の脳裏に、映画やアニメのシーンで観たような、クローン体が無数に保管された光景が浮かんだ。
 
そんな沢山のアンドロイドをどうする気なんだ?軍事用として、いろんな国へ売り飛ばすのか?