が、とっさに手を出したせいで、右肩がうずいた。

うずく? 
 
痛い?

浩之は自分がまだ生きていることを発見した。

見ると、床に穴が空いていた。

男はそこを撃ったのらしい。そのショックで、痛んだ床が割れたのだ。
 
ありがたいことに、浩之の足は、その穴に突っ込んではいなかった。

お陰で、怪我をすることからは免れた。

その代わり、次は殺されるんだ。

見上げると、

男は撃って来た。

浩之の目の前に、

ついた手のそばに、

伸ばした足の先に。

立て続けに発砲され、浩之は体を固くした。

ゆっくりと頭をめぐらせる。

これで四発?