大きなガラスの試薬瓶のようで、持ち上げると、ザラリと中身が揺れた。

何が入っているんだろう?

思って明るいところへ持っていこうとして、その途端、起こった物音に、その行動を止めた。

浩之は、瓶を戻し、扉を閉めて、部屋の出入り口へ戻った。

エイジュか?

エイジュであってくれ。

そっと頭を出すと、月明かりが、さっきよりたっぷり注ぎ込んでいた。