アスファルトだ。

「道を渡って。早く。」

先に着地し、銃を、山肌の方に向かって構えているエイジュの横を駆け抜ける。

アスファルトを横切り、人目で人の手が入っていると分かる、手入れされた一角へ、滑り込む。

高く真っ直ぐ伸びた木が、広く感覚を空けて生えている。

その隙間に、ビニールハウスがあった。

隣の隙間には、運搬用の機械が置かれてあるのが見える。

ビニールハウスの扉の隙間から、同じ長さに切られた、クヌギの木が、綺麗にディスプレイされたように、整然と並んで組まれた竹に立てかけられているのが見えた。