「雪だよ!恋汰、雪!」
「うわっ、通りで寒いわけだ」
雪を眺めながら、恋汰は心底嫌そうな顔をする。それはきっと寒いから。
学校につくと、恋汰が手を擦って暖めようとしてるのが見えた。
「あげる、手痛いでしょ?」
真っ赤で、きっと感覚がないだろう。だから持ってたカイロをあげた。
流石に可哀想すぎる。
「サンキュー」
ニカッと、八重歯を見せて笑った恋汰。
その後ろから
「美憂ーーー!」
大きな声で叫んでくる人物が。いきなり叫ばれ、体がビクッとなった。
あの目立つオレンジ色の頭とピンクメッシュは……間違いなく、遼と槙だ。
「はいっ、カバン持ってきたよ!」
「え、あ、ありがと…」
「どうせ大智も一緒だろ?」
槙はきっとあたしが大ちゃんを呼び出した時点で、全部分かったんだろう。
「うん」
「でさっ、美憂、何でこいつがいるのかな?」
そう言って、遼は恋汰を指差した。
「いちゃ悪いか。」
「うん、邪魔。」
やっぱり敵意識を持っているのか…
「で、大智どこにいんの?」
「あぁ、大ちゃんね、白龍の倉庫にいるよ。大事な話があるんだって」
そう言うと、遼は驚いた顔をして「なんで白龍の倉庫にいんだよ」と言った。
「美憂のことで話してたんだよ。海崎なら分かるだろ。」
「あぁ、まぁな。大智と付き合うんだろ?」
「へっ!?」
急に聞かれたもんだから、焦って声が裏返る。



