愛羅武勇×総長様Ⅰ


「ごめん風磨…別れよう…」

「は…?何言ってんだよ美憂…」

あたしの暗い表情を見て、冗談ではないことを悟った風磨。

「…原因はそいつか…」

静かにそう言った。

「ごめ、んなさい…っ…」

風磨と大ちゃんが睨み合う。

「美憂、俺は利用されただけだった…?」

違う、違うよ…

利用するつもりで付き合ったんじゃないの。


「…っ好きだったよ…!」

「"だった"か……過去形だな…」

「美憂は悪くねぇ。悪いのは俺だ。」

「ははっ…カッコいいねー……神岡は。でもさ、俺諦めるつもりないから。いつまでだって待つ。」

そう言っていつもの笑顔で微笑んだ風磨。


「奪われてたまるか。一生離さねーよ。」

「だ、大ちゃんっ!」

―ガチャ…


「何だ、解決したの。」

「おう、迷惑かけて悪かったな、恋汰。」

「大したことしてねーもん。」

やっぱり、大ちゃんの時の対応と、風磨の時の対応が明らかに違う。

風磨には、これでもかってくらい甘いのに。


「美憂、そいつと付き合うのー?」

大ちゃんのこと"そいつ"呼ばわりだもん。

「あ、うん……ごめんね、風磨…」

「謝られると逆に傷つく……」

「あ、そうだね…」


「藍沢、話がある。」

急に真剣な顔をして風磨に話しかける大ちゃん。

真面目な話だと分かった風磨は、恋汰とあたしに、外へ出るように言った。