正直な気持ちを言えば分かってくれるよね…?
風磨には嘘つきたくないから。
白龍の倉庫の前でバイクを停めた。
「美憂、行くぞ。」
真顔で言う大ちゃん。
「そ、だね……」
小さく返事をして、ゆっくりと歩き出す。
大きなドアの前につくと、何の躊躇もなくドアを開ける大ちゃん。
―ドンッ…
「藍沢いるか。」
大ちゃんが入った途端にザワザワし始める、白龍のメンバー。
当たり前だよ。敵の総長が乗り込んできてるんだから、混乱しないわけがない。
「てめぇ何しに来た。」
歩き出す大ちゃんの前に立ちはだかったのは、白龍の副総長である、恋汰だった。
「お前らの総長に話があるんだ。安心しろ、喧嘩はしねぇから。」
「………………」
そう言うと、無言で歩き出す恋汰。その後に続いて、大ちゃんが歩き出す。
少し歩くと、前にも一度来たことのある、真っ白のドアが見えた。
「入れ。」
恋汰が冷たく言った。
―ガチャ…
「何しに来………美憂…?」
何か言いかけた風磨は、あたしを見た途端に、驚いた顔をする。
「美憂は俺のだ。今後一切、手出すんじゃねぇぞ。」
風磨にそう言い放った大ちゃん。
「あ?何言ってんだてめぇ。」
それに反論する風磨。
険悪なムードが漂う。
あたしの口で言わなきゃ。
言わなきゃ…!
ごめんなさい…風磨…



