……………そうか。
大ちゃんや風磨は違うんだよね。そこら辺にいる、喧嘩だけが目的な人達とは違う。
優しくて、カッコ良くて、みんなから総長として認められてる。
「それに、総長の彼女ってだけで狙われることだってあるんだ。」
「それでも、大ちゃんが守ってくれるんでしょ?」
そう聞くと、優しい、大ちゃん特有の笑顔。
「当たり前だろ、一生守ってやるよ。だから俺についてこい。」
「うん…っ」
大ちゃんがあたしを抱き締める力が、さっきよりも強まった。
あんなに堂々としていた大ちゃんが、小さく震えている。
「よかった……」
「大ちゃん…?」
「危ない目に遭うって分かったら、絶対離れていくって思った…」
「離れないよ、大好きだもん…」
抱き合ったまま、数分が経つと、大ちゃんがいきなりあたしをガバッと引き離した。
「藍沢んとこ行くぞ。」
「え……えっ!?」
グイグイ引っ張られ、ポンッと投げられたヘルメット。
「ほ、ほんとに行くの…?」
「当たり前だろ。」
そう言い、大ちゃんはあたしの方へ振り返った。
「藍沢と付き合ったままで俺と付き合うなんて無理だ。つーか俺がヤダ。」
風磨と別れなきゃいけないのは分かってる。
なんて言ったらいいの?
『大ちゃんが好きだから』
『別れよう』
『ごめんなさい』
どうしよう…
「考えすぎんなよ、俺も一緒なんだからさ。
心配すんな。」
少し顔を赤くして言った大ちゃん。
「大ちゃんらしくなーい」
「うるせぇ。」



