「………誰だ?」
どうやら今まで寝ていたみたいで、声が最高潮に不機嫌。
「あ、あの…美憂です……」
数秒の沈黙。
そんな空気を破ったのは、大ちゃんだった。
「…ほんとに美憂か?」
「うん、そうだよ。ちょっと話があって、柚ちゃんの携帯から電話してるの。」
冷静になれない。
話は出来るけど、今あたしは、きっと死にそうなくらい、ひどい顔をしているだろう。
「今どこ。」
さっきよりも優しくなった声。
「屋上…」
「今から行く。1人で待ってろ。」
一方的に電話を切った大ちゃん。
……今から!?
いやいや、授業中だよ?
あ、そうか、まず授業中に電話してること自体有り得ないね。
「美憂、どうだった?」
「あ、うん。今からここに来るから、1人で待ってろって。」
「じゃあ俺らは邪魔だな。柚、行くぞ。」
「あ、そうだね。美憂、頑張れ!」
「うん!」
―バタン…



