愛羅武勇×総長様Ⅰ


「………誰だ?」

どうやら今まで寝ていたみたいで、声が最高潮に不機嫌。

「あ、あの…美憂です……」

数秒の沈黙。

そんな空気を破ったのは、大ちゃんだった。


「…ほんとに美憂か?」

「うん、そうだよ。ちょっと話があって、柚ちゃんの携帯から電話してるの。」


冷静になれない。

話は出来るけど、今あたしは、きっと死にそうなくらい、ひどい顔をしているだろう。


「今どこ。」

さっきよりも優しくなった声。

「屋上…」

「今から行く。1人で待ってろ。」

一方的に電話を切った大ちゃん。


……今から!?

いやいや、授業中だよ?

あ、そうか、まず授業中に電話してること自体有り得ないね。

「美憂、どうだった?」

「あ、うん。今からここに来るから、1人で待ってろって。」

「じゃあ俺らは邪魔だな。柚、行くぞ。」

「あ、そうだね。美憂、頑張れ!」

「うん!」

―バタン…