愛羅武勇×総長様Ⅰ


「柚ちゃん、槙からメールきてるけどいいの?」

「あぁ、いいの。それより美憂、神岡の番号覚えてんの?」

「…………分かんない」

「それ連絡以前の問題だろ」

海斗に突っ込まれて、一気にテンションが下がった。

「そうだねー…」

落ち込んでいると、柚ちゃんがハッとしたように顔を上げた。

「槙に電話して、神岡に変わってもらおうか。」

「そっか!そうだね、そうしよう。」


―プルルルル…

あたしが賛成した途端に、槙に電話をかけ始めた柚ちゃん。

「あ、もしもし。いきなりなんだけど、神岡と変わって。」


いきなりすぎるよ柚ちゃん…!


―ドキドキ

心臓がバクバクして、破裂しそうだ。


「ありがと。」

一言だけそう言い、携帯をあたしに渡した。


―ドキドキ

さっきよりも跳ね上がった心臓を抑えるのに必死だ。