-美憂side-
屋上を出てきたのは良いものの…今授業中で、教室になんか入れるわけなかった。
「意味ないじゃん……」
そうだ!
携帯という便利なものがあるじゃない!
「あ、れ……携帯…携帯……」
…………携帯どこいった?
「うーん……あ!」
カバンの中だ!
あたしのバカ!
カバンが教室の中にあるのにどうやって携帯使うんだよー…
…柚ちゃんに借りようかな…
うん、そうしよう。
屋上への道のりをまた引き返す。
駆け足で階段を上り、ドアを開けた。
―ガチャ…
「……………」
「「………………」」
「「「あの…」」」
何この展開。
柚ちゃんと海斗はそういう仲だったの!?
「つ、付き合ってたんだね。」
「あ、いや…ついさっき。」
あー…、そういうことか。
ついさっき付き合って、キスしてた…というわけだね?
「み、美憂…?」
「柚ちゃんおめでと!良かったねー」
「あ、あぁ、うん。ありがとね、美憂。」
キャーキャー騒いでいて、ハッと気がついた。
「そうだ。柚ちゃん、携帯を貸してもらいたいんですが…」
「今授業中だもんね。美憂自分の携帯どうしたの?」
「教室のカバンの中。」
「カバンの中か。いいよ、はい。 」
「ありがとっ!」



