愛羅武勇×総長様Ⅰ


風磨の顔が険しくなり、また鋭い目つきに変わった。それと同じように、大ちゃんの目つきも変わる。


睨み合いながら、一言。


「「戦争だ」」

確かにそう言った。


「戦争」と聞けば、悪いことしか思い浮かばない。

きっと喧嘩だ…

暴走族同士が喧嘩なんかしたら大変なことになる。

「美憂、今日車だから。神岡、お前も乗れ。」

「ふ、風磨…?」

不安になって、風磨を見上げると、優しく微笑み、「大丈夫」その一言しか言わなかった。


倉庫につくと、もう既に集まっている、龍泉と白龍の人達。

ど真ん中に居たのは、遼と恋汰だ。

身長が変わらなくて、顔も可愛い系な2人は、何故かライバル意識しているように見える。

槙は、興味がないとでも言うかのように、壁に寄りかかって欠伸をしている。


「大智、遅かったじゃん。」

「あぁ、悪いな。」

遼は、大ちゃんに、いつもの可愛らしい笑顔を向けた。

「風磨、ここは俺に任せて?」

「1人で大丈夫か…?」

「恋汰様のこと、嘗めてもらっちゃあ困るなー
この位余裕だっつーの!」

恋汰も、遼に負けないくらい可愛い笑顔を風磨に向けた。

「サンキュー…」

フッと、周りを見渡すと、さっき乗ってきたのとは違う、黒い車が一台止まっている。

龍泉の車だ。

きっと遼と槙が乗って来たんだろう。