愛羅武勇×総長様Ⅰ


「えーっと…マンゴーチョコください。」

「300円になります。」

クレープを注文し、また恋愛話を始めた。

「神岡君はどんな人なの?」

「んー…口悪くて、スッゴい俺様なんだけどね。でも、きっと根は優しいんだよ、見てて分かった。」

「ふーん……そうなんだ、なんか意外だな…」

「どんなイメージだったの?」

「もっと怖くて、友達なんか1人もいなくて、いっつも喧嘩してる。暴走族ってそんなイメージなんだよね。」

「今度一緒に会いに行く?遼も槙も良い人だよ」

柚ちゃんは「一緒に行こうか」
そう言って、あたしの頭を撫でた。

その表情は、今まで見たことのなかった、悲しそうで、何故か切ない顔。


「柚、ちゃん…?」

「どうしたの?さ、早くクレープ食べよ!」

柚ちゃんは、あたしの不安を消してくれる。

いつも笑顔。だから、見間違いかな、そう思って、気にも止めなかった。


食べた後、行く先も決めずに歩き出した。


「次はどこ行く?」

そう言った柚ちゃんの方を見て、目を疑う。

「美憂? どうしたの?」

心配して話かけてくる柚ちゃんの声が耳に入らない。

「な、んで…?」


あたしが目を向けた先には…

「……大ちゃん…」

女の子と親しげに歩いてる大ちゃんの姿。

あたしのことはバカにしかしてなかったよ。

あんな風に優しく話しかけてくれなかったよ。


あたしには…あんな笑顔向けてくれなかったよ。