「大ちゃんっ」
「…………」
机に伏せていた大ちゃんは、眠そうで、不機嫌な顔をしてこっちを向いた。
小走りで大ちゃんのもとへとむかい、膝立ちして目線を合わせる。
「今日一緒に帰れる?」
「………2人で?」
「うんっ、2人で。」
「あの女は。」
「今日は断るよ。」
「……絶対断れよ。」
「大丈夫だよ、だから一緒に帰ろ?」
「…おう。」
「ふふっ、久しぶりだね!」
「だな…」
まだ眠いのか、ウトウトしてる。
何か可愛い…
「おやすみ…」
「ん………」
そう言って、再び眠りについたようだ。
「柚ちゃん!あたし今日は全力で断るよ!」
「そっか、頑張れ!」
「うんっ」
―ガラッ…
綾香が鼻歌を歌いながら帰ってきた。
「あ、綾香!あの…今日は一緒に帰れないんだけど…」
「…………分かった。」
あれ、意外にすんなりしてる。
こんなことなら初日から断っておけば良かった…
冷めた目をしてる綾香。やっぱり裏はあるみたいだね、分かってたけど。
綾香もあたしも、柚ちゃんの席から離れて自分の席へ戻る。
「可愛い……」
眠ったままの大ちゃんの寝顔を見ながら、ノートだけはきちんととっていく。
遼と槙は何故か2人とも早退してる。
いつの間に帰ったのか…



