「重いでしょ…」

「普通だろ。」

「えー、そこは嘘でも軽いって言ってよー」

なんて言いながらも、ちゃっかりと大ちゃんの首に腕を回す。

見た感じ黒っぽいベッドにおろされた。

「ここに寝るの?」

「あぁ。」

「大ちゃんは?」

「俺ソファーで寝る。」

ソファー?この時期に?

さすがに寒いでしょ…

「一緒に寝る?」

………………

「は?」

「寒いでしょ?だから一緒に寝る?」

「はぁー………」

何で溜め息?

あたし何か変なこと言ったかな?

「風邪引くよ?」

「………いいのかよ」

「風邪引かれても困るし」

大ちゃんが風邪引いたら、きっと機嫌悪くなるからね…

「美憂」

呼ばれた方へと目を向けると、大ちゃんの顔が目の前に。

「キスするよ。」

ニヤッと笑って、あたしをからかっている顔をしている大ちゃん。

「いいよ、しても」

この発言には、大ちゃんも驚いたみたいだ。でも、実際1番驚いているのはあたし。


「お前今日絶対変……。」

なんて言って、頭を抱えている大ちゃん。

大ちゃんの目を見つめると、大ちゃんも見つめ返してくる。

そして

―チュッ

引き寄せられるようにキスをした。

これがあたしたちのファーストキスだったりする。

「ファーストキスだね」

「だな。」

今日は冷静な対処が出来る。何だろ?もしかしてほんとに風邪引いたかな…