「はいはい…じゃあ何て呼んだら良いんですかね?」
「名前呼ぶな。」
「大ちゃんのくせに。」
「殺すぞてめぇ。」
「すーみーまーせーんー。」
口の悪い総長だから。
さっきからずっと…
「ブス」
「バカじゃねぇの。」
「アホ」
「うるせぇ。」
これしか聞いてない気がしてきた……
全く、酷いもんだね…
仮にもあたし女の子なのにっ!
「美憂、ケーキあげるっ」
遼ってば優しいじゃない!
…可愛いし、愛想はいいし!
「ありがと」
遼はお礼を言ったあたしに微笑みかけた。
きゅん。
悩殺もんの笑顔だよ。
男にしとくの勿体ない。
あたしが遼の悩殺スマイルにやられていたとき…
―ガッシャーンっ!!
何かが割れたような音がした。
大ちゃんは、分かっていた、とでも言うような冷静さ。
「チッ………槙、遼」
「分かってるって。大智のバイク、裏に止めてもらってるから。」
大きな物音。
な、何事ですか!?



