SleepingBeauti

父や母はぼくを責めなかった。

ぼくを抱きしめながら母は、お姉ちゃんからのプレゼントをぼくに渡した。

それは枕だった。

少し長めの枕。

ぼくがうつぶせで寝ても楽に寝れるように選んだに違いなかった。

ぼくはその枕を抱きしめ、枯れるまで涙を流し、自分をうらんだ。

そしてぼくは誓った。

決して笑顔を人にみせないと。

笑顔を奪ったぼくには笑う資格がないのだから………