メインストリートを繁華街に向けて、車を走らせた。

後部座席の二人の女性は、今なお、ガールズトークに華を咲かせている。

のぞみは時折、ぼくに行き先をナビした。

のぞみの言われるがままに行動している自分が少し、嬉しく感じていた。

必要とされている。

人に優しくしている。

そんな自分をほほえましく思っていた。