SleepingBeauti

自己嫌悪に陥りながら、帰路につく。

「また恐い顔してる」助手席ののぞみがぼくの顔を見て言う。

「そんなことないよ」と平静を装う。

「うそつき」とのぞみはそっぽを向いて言った。

「うそつきだよ」とぼくは前の車を一点にみつめ言った。

心配そうにぼくのほうを向きなおりのぞみは言った。

「何かあったの?」ってきく。

本当に心配そうな顔できいた。

「何もないよ、ただ…疲れただけだよ」とぼくは言った。