SleepingBeauti

次の日、目が覚めたのは夕方5時を過ぎていた。

昨日、遅くまで、のぞみと会話をしていたからだろう。

ベッドをおりると、のぞみは、まだ眠っている。

寝ている姿をじっと見つめる。

ほとんど、無意識で、ただ、その愛しさに目を奪われていた。

そっと頭を撫でる。

母親が赤子を優しく撫でるように。

「う、うん」とのぞみが違和感に気付き声をだした。

その声で我にかえり、すっと、手を引いた。

胸が急速に加速していく。

とても自分がいやらしく思えた。

それでも、なにごともなかったように揺すり起こす「のぞみ、もう5時過ぎてるよ」と言って。