ベッドの中にいるとおちつく。

このすっぽり囲われた空間だけがこの世界と別次元のような気がする。

この世界にいれば、弱い心が強くなったような気した。

このベッドがまもってくれてるようで心がとても安らぐ。

「ねえ、優」ベッドの下で眠るのぞみが呼んだ。

「何?」とぼくはききかえす。

「このベッドいつからあるの?」

「小さい頃から」

「わざわざ実家から持ってきたの?」

「うん」

「それじゃ思い出いっぱい詰まってるね」

「うん」

楽しい想い出も悲しい想い出もいっぱい詰まっている。