SleepingBeauti

いくらくらいってきかれても困る。

もともと生活費にいくらかかり、雑費にいくらかかっているかなど、計算したことがない。

ただ、使わなかったお金が通帳に貯まっていくだけだ。

「じぁ給料の半分」いじわるを言う。

「半分!半分はきついよ」困った顔をするのぞみ。

のぞみは、ぼくに任していたら給料を全部とられるのかと思ったのか自分から言い出した「三分の一で」

「いいよ」ぼくは言って、のぞみの両肩を叩いた。

そして言う「交渉成立だ」

実際にとるつもりなど毛頭ない。

河内百合が去って、ぼくは覚悟していることもある。

いつかは、のぞみも去っていくのだろうと。

そのときは、本当に寂しいだろうということも覚悟している。

押し黙ったぼくを見てのぞみが聞く「何考えてるの?」

「春のことかな」

「何それ」と、くすくす笑うのぞみ。