SleepingBeauti

作業主任の山下がぼくの前にやってきてこう言った。

「白川君、今日はやけにペース遅かったね、体調でもよくないのかな?」

ただの嫌みなのは、表情をみればすぐにわかる。

「いえ」

「そう、なら来週は頑張って」

そう言うと、山下はお目当ての人物の元へ向かった。

威厳があるんだと、彼女に見せつけて。