……これじゃあ一生決まらない。
そう思った奈都子は提案した。
「じゃあさ、今年は山で来年は海、とかにしようよ。」
一瞬二人は顔をしかめたが、じゃあそれにしよう、と納得してくれたようだった。
そして決まった行き先は海。
四人は夏休みになるまで準備を始めた。
「海なら私、海の家でバイトしながら遊びたいな。」
かなえが今日、初めて自分の意見を言った。
「海の家……?」
颯太は尋ねる。
「うん、バイトは住み込みとかもあるから宿のお金いらないし、バイトして給料もらえるし……何より夏休み中ずっと海にいられるし♪」
嬉しそうにかなえは話す。
「確かに……。」
達朗は納得する。
「でもキツくない?」
奈都子は聞く。
「大変そうだけど、私やってみたいんだ。」
「そ、分かった。」
珍しくかなえが自分の意見を言うから従わずにはいられない。


