命の贈り物



「どうするー?」



パンフレットを手にしながらみんなの顔を奈都子は見た。




「絶対に海!」


「いや、山!」




先程から颯太と達朗で言い争っているのは夏休みに行く旅行先のこと。




「奈都子はどこ行きたいんだよ。」




颯太が話をふる。




「涼しきゃどこでもいい。」




面倒くさそうに奈都子は答えた。




「涼しいっていったら海だろ!水だし!」




颯太は嬉しそうに言った。



一瞬、達朗は顔をしかめたがすぐに



「山は気温が低い。木陰があるからね。浜なんかは太陽が照りつけて相当暑い。」



と、得意そうに言った。



「かなえはどっち派?」




二人の争いをよそに奈都子はかなえに聞く。





「私はみんなが決めたとこならどこでもいいよ。」



かなえはそう言った。