命の贈り物


翌朝になっても答えは出なかった。




ベッドから起きて私は学校へ行く支度を始める。





「あ…。」




ふと窓の外を眺めると、隣の家に孝志はいた。




昨日はどこに…?




でもそれを聞く権利など、私にはない。




だから私は再び自分の部屋に目を移した。




可愛くもない部屋。




テレビとか雑誌に出てるおしゃれな部屋なんかじゃない。





部屋を飾る余裕がない。




「いけない、遅刻しちゃう!」




思い始めてたことを吹っ飛ばすように大きな声でそう言って再び、支度を始めた。




手帳を鞄にしまうとき、紙が落ちた。



「あ。」




昨日の名刺だ。




それを拾い再び手帳に挟む。




「放課後なら、大丈夫だよ…ね。」