「何だよ、こんな時間に。何かあったのか?」
涼が優しい声で私に聞く。
「…怖いから、一緒にいて…。」
私がそう言うと、涼はそれ以上は何も聞かず部屋に通してくれた。
「ほら、コーヒー。」
「ありがと…。」
涼からマグカップを受け取り、口に運ぶ。
「あ、さっき孝志もいたんだよ。」
「孝志…が…?孝志、どこにいる?」
「家じゃねぇの?」
「さっき、いなかった…。」
「孝志んとこ行ってきたのか…?」
涼が聞く。
その目はどこか悲しさを帯びていた。
「うん。でもいなかったから…。」
「代わりに俺んとこ来たのかよ!?」
涼の声が大きくなる。


