命の贈り物


飛び出したからと言って行くあてもなく私は街を歩いていた。



「あれ?ミサじゃん♪」



後ろから声を掛けてきたのは咲だった。



「そういえばさ、選挙どうなったの?」



咲は言った。


「サキ…私…。」



「え?ごめん、もしかしてダメだったの?」



私の暗い様子に勘違いをした咲は謝った。



「ううん、孝志は…、当選したよ。」



「えー、じゃあ何?具合でも悪いの?」




「いや、健康…。」



「じゃあいったいどうしたっていうのよ?」




「ちょっと成績落ちてるから落ち込んでるだけ。」




私は精一杯の笑顔で答えた。