命の贈り物

微妙な空気が少しだけ流れた。



その空気がなんなのか分からなかったけど、何だか居心地が悪かった。




その空気を破ったのは作った本人、涼だった。



「じゃあ俺帰るわ。もう遅いし。」



「あ、じゃあ私も帰るね!!」



私は慌てて立ち上がる。




「また来てね。」



孝志はそう、一言だけ言って私たちを見送った。



向かいの家に涼は、隣の家に私は、それぞれ帰っていった。




孝志の家を出るとき、孝志のお母さんも見送ってくれた。




「二人ともまた来てね。おばさんも今度は参加させてちょうだい。」




そう笑いながら言った。