ガラッ
授業中だから、後ろの扉をゆっくりと開けたが、教卓のところに立っていた先生とはバッチリと目が合ってしまった。
「ね、寝坊しました……。」
なんて、ありきたりな言い訳を言えば、先生は
「どんだけ寝れば気が済むんだ、お前は。何日欠席してんだ。眠り姫か。」
そう言って黒板に字を書き始めた。
「眠り姫……。まぁ、そんなとこです……。」
「バカか。早く席着け。」
「はーい。」
教室を見渡すと、孝志が座っていた席には、一輪の花が飾られていた。
こういうのを見ると、ふと現実味が湧いてくる。
だけど時間は、変わらずに流れていくんだ。


