命の贈り物




今も、これからも。

ずっと孝志は生き続けているの……?



「結城くんは……、ミサを置いていなくなったりしないよ。涼に移植の話が来たのも運命なんだよ。再び、ミサと生きるために……ね。」




「運命……。」




孝志。

そうなの?




「それから……私たちの中にもずっと。結城くんは生き続けているんだよ。」




「私たちの中で?」





「そう、私たちの心……。」




「こころ……。」




私は一度ゆっくりと瞼を閉じてから、また開いた。




「涼、怒ってないかな……?」





私がそう聞くと、咲は笑って答えた。





「大丈夫。ほら、早く行こ。涼も結城くんも、頑張ってるんだから。」




私の背中を咲は押し、手術室へと向かった。





手術が終わったら、涼に謝ろう。




そう決意して、私は自分で足を進めた。




「行こっか、サキ。」




「うん。」