命の贈り物




咲がいてくれて良かった。



だけど私……。



「だけど、孝志のいない世界でなんて、生きていけないよ!」





「ミサ……。」




そう、孝志がいないこの世界で私は生きていけない。



昨日、フラれただけで、まるで世界がなくなってしまったように感じた私が、もう二度と孝志に会えない世界でなんて、生きていけるはずがないんだよ。




ねえ孝志。



まだあなたから借りた本があるの。




まだあなたに伝えたいことがあるの。




まだあなたに聞きたいことがあるの。




まだ……




やり残したことが




いっぱいあるんだよ。




だから、ダメ。


私の前からいなくなるなんて、ダメだよ……。




ダメなんだよ……。





孝志……。