「7時……。」
時計を見て、咲は呟いた。
涼、やっぱり来ないのかな……?
ちょうどその時、私の携帯電話が鳴った。
「もしもしっ!?」
ディスプレイを見て、慌てて電話に出る。
「あ、ミサ?お前、場所どこかちゃんと教えろよな!?」
怒った声が電話から聞こえる。
声の主は、涼。
「遅いじゃない……っ!」
「だからお前が場所ちゃんと教えねーから迷ったんだわ、ばか!」
「はぁ!?……今どこ!?」
呆れた。
迷子になってるなんて……
「今からそこ行くから!」
電話を切って私はコートを羽織る。
「あの馬鹿、迷ったらしいから迎えに行くね。」
私は咲にそう告げて部屋を出ようとした。
「ミサ。」
「何?涼、来るって!良かったね!」
「……何でもない。うん、良かった……すぐ戻ってきてね。」
咲が手を振りながら私を見送る。
私は雪の降る中、涼を迎えに走った。


