「うっせぇ、もう言わねーよ。」
電話の向こうで涼が頭を掻く。
謝るためだけに、電話してくれたんだね……。
「涼、今日のクリスマス会……来れる……?」
「あぁ。孝志にも言われたよ、お節介なカップルだな。」
「何よ、失礼ね。……でも良かった。じゃあまた、クリスマス会でね。」
そう言って電話を切った。
私は支度をして孝志を待つ。
何だか少しだけ、落ち着かなかった。
しばらくして孝志がやってきた。
「じゃ、行こっか。」
自然と手を繋ぎ、私たちは雪の降る街へと向かっていった。
キラキラと光るイルミネーションが夜の街を明るく照らす。
街には恋人たちが溢れてた。
クリスマスソングが街を包む。
私たちはただただ、ゆっくりと街を歩いていた。


