お母さんと相談してみるね、そう言ってその話を終わりにした。
バイト……かぁ……。
でも受験生になるしなぁ。
午後からの授業は、そんなことばかり考えていた。
放課後になると涼が私の机までやってきた。
「帰るぞ。」
「あ、うんっ!」
慌てて鞄に教科書をつめて、椅子から立ち上がる。
私が立ち上がるのを確認してから涼は歩き出す。
ゆっくりと歩いていると、しばらくして涼が口を開いた。
「もう、俺の役目も終わりだな。」
「え、どういうこと……?」
「そのまんまだよ。」
そう言った涼はどこか寂しそうに見えた。
「孝志と、付き合ってるんだろ?」
「あ、うん……。」
「じゃあ俺が迎えに行く必要ねーじゃん。おばさんとも仲直りしたんだし。」
「それは……っ。」
確かにそうかもしれないけど……。
でも……。
「いつまでも仲良くしてたいじゃん!」
「そんなの、叶うわけないだろ。」
「何でそんなこと言うのよ!?」
「何だっていいだろ。」
そう涼が言った時、ちょうど家の前まで着いていた。
「じゃあな。」


