「おはよう、ってあれ、榊原くんは?」
教室に入ると咲が寄ってきた。
「風邪だって。」
それだけ答えて私は席についた。
「そっか……。大丈夫なの?」
「うん、心配しなくても大丈夫だって。」
鞄から教科書を取り出しながら机にしまう。
「そう、良かったね。」
「うん、まあね。」
「ミサ……何かあった?」
心配しながら咲は問う。
「何かって……?別にないよ?」
どうしたのよ急に、と私は首を傾げる。
「んー、なんとなく。何でもないならいいけど。」
「変なサキ……。」
「ね、それよりさ。」
咲は話題を変える。
何?と聞けば、咲は続けた。
「今日、話したいことあるんだけど放課後空いてる?」
「あ、放課後は涼のお見舞いに……。」
「あ、私も行っていい?話はまだ今日じゃなくてもいいから!」
「いいけど……。」


