「え、誰?」 涼は樹に聞いた。 「知りたい?」 答えたのは樹でなく彰人だった。 「あぁ。」 涼が言うと彰人は笑って 「秘密♪」 とだけ言った。 「何だよ。」 涼はつまらなそうに言った。 隣で樹は安心していた。 キーンコーンカーンコーン 授業終了の時刻を知らせる。 私たちは着替えて次の授業に向かう。