「おかえり。」
孝志は涼の家の前に立っていた。
「孝志……。」
「ごめんね。効いたよ、涼のパンチ。」
そう言って笑いながら孝志は自分の頬をさする。
「あ、当たり前だろ!」
つられるように笑いながら拳をつくる涼。
二人はしばらく笑い合った。
「ミサ、探すか……?」
涼は孝志に聞く。
「いや、連絡を待つよ。」
孝志はしっかりとした口調で答える。
「そうか。ミサを信じるしか……ないよな……。」
「うん。まだ時間はたくさんあるんだから。」
孝志の言葉に涼は一瞬、顔を曇らせた。
「そうだな……。」
時間はまだ───…


