孝志と咲はゆっくりと道を歩いていた。
「ねぇ、結城くん。」
「何?」
孝志は足を止めて咲を見る。
「あれ……。」
咲がある方向を指さす。
「ん……?」
その先を孝志は見る。
「美沙……?……と、おばさん……!?何で……っ。」
見た先ではかなえに手を引かれ、美沙は歩いている。
いや、小走りになっているようだ……。
「どういうこと……っ!?」
だって美沙の家は……っ!?
孝志は分からないことだらけだった。
「結城くん……?」
咲が不思議そうに覗く。
「あ、ごめん……。帰るか。」
孝志はいつもの笑顔に戻った。
「気になるなら、追えばいいじゃない。」
「いや……送るって言ったから。」
「お人好しね。」
「よく言われる。」
そして二人はまた歩き始めた。


