次の日の昼休み、言われた通りに屋上にやってきた。



周りをみても鈴木くんはいない。


「まだかなぁ、早く来てくれないかな…」


そう呟くと、フワリと甘い香りがした。



「おまたせ」



ニッコリ笑う鈴木くんに後ろから抱きしめられた。




嬉しさよりも驚きが勝ってしまって思わず振り払ってしまう…

「ちょっ…何すんの!?」



鈴木くんは
はぁ…とため息をついて一言。


「嫌だったならごめん…」



なだめるように鈴木くんが私の頭に手をポンと置いた。


「桜田さんが聞きたいことって何?」