私は安心して自分の席に荷物を置いて座っていた。 するとはるが寄ってきて、私に話しかけてくる。 「柚希… 昨日ね、6限目に鈴木くんベタベタの格好で帰ってきてさ…」 はるは更にこう続けた。 「私たちが聞いても、あの可愛らしい笑顔で 『心配してくれてありがとう、大丈夫だよぅ』 とか言われちゃうから…何も分からなくてさ、柚希ならなんか知ってるかなって…」 私は黙って首を振った。 そしてにっこり笑って一言。