「ほんとにこの辺なのか?」

「うん。聞いたから
大丈夫…。ほらこのでかい家」

 目の前に現れたのは、住宅街の中で一つ
だけやけにでかい家だった。

「でかっ。こんなところに
住んでるのか?」
「これじゃ、俺の家よりでかい
じゃんかよ。」

「まあ、まあ裕季も亮太も
そんなにびっくりしなくてもいいじゃん」

光って何で冷静なんだよ。
   あれはいくらなんでもでかすぎる。

「インターホン押したからね」

光がインターホンを押してから
数分たったころだった中から女の子が
 出て来た。
そして、こっちに近づいて一言

「探偵の3人組ですよね、こんにちは。
群青愛です」
そう言って頭をさげたので
 裕季、亮太、光も頭さげた。

「じゃあ自己紹介でも…」
っと光が言ったがすぐに彼女が

「有名だから知ってます
左にいるのが裕季くん、真ん中が光くん
右にいるのが亮太くんでしょ?」
っと笑顔で言った。

「あたり!やっぱり
同じ学校だし知ってるよな。」
亮太が笑いながら言った。
 
「じゃあ中に入ってください
あと呼び方は愛でいいです」

「敬語じゃなくていいよ」
俺がそう言うと愛は笑顔で
 「わかった、裕季」っと言ってくれた。
なんとなくうれしかった。
 普段あんまり呼び捨てされるとしたら
男子くらいだし。


「じゃあみんなここに座って」
っと言われたので3人同時にソファに座る。
 そして光が、

「手紙について詳しく知りたいから
ほかに知ってることってある?」

「あるよ。実はさっき変な電話が
かかってきたんだぁ…」