布団を取られ身震いと共に目を覚ま………すような彼女ではなく、春の陽気な暖かさに全然起きる気配は見せなかった。

大皿の上、山盛りに置かれたシュークリームを遥は美味しそうに食べていた。

「おいひぃぃ〜!」

嬉しそうにシュークリームを頬張る遥だったが、2つ3つと食べていく内に顔色を変えていった。

「うぅ…もう食べれないよぉ……」

遥の手は止まることなくシュークリームを口に運ぶ。そして、ついには飲み込む前に口に突っ込んでくる彼女の手。

ジタバタとし始めた彼女はその時目を覚ました。