遥はコンタクトを秋一に渡し、彼は自分の鞄から洗浄液を取り出し洗ってから目にコンタクトをはめた。

数回瞬きをして、視界を確認した秋一は再び遥に対し、お礼をいう。

「さ、学校行こう!入学式始まってしまう!」

秋一はそう言うと遥の腕を握り学校への通学路を走って行った。

「…え?ちょっと………サボ……」

「入学早々サボらせないよ!」

秋一は右手で遥の腕を握ったまま左手で式辞のメモを器用に見ていた。