「そういえば…秋一、あなた入学式の式辞を読むんでしょ?あなたの晴れ姿きっちり撮らないとね〜」

「恥ずかしいから変な事はしないでよ?後学校には一人でいくから!」

爽やかな好青年だった秋一が見せた暗黒面。
この母にしてこの子あり、母は笑顔で皿を拭いているが皿にはヒビが入っていた。

「ん〜!そろそろ行きますか!」

背伸びし、席を立つ。
首を鳴らし腕時計を見る。
時計の時間は入学式が始まる30分前を指していた。

「うぞ!!急がないとギリギリじゃん!なんでなんで?」

慌てる秋一。
皿をゴミ袋に片付けた母はテレビの前にいき、DVDのディスクを取り出した。

「さっきの占い録画なの。うふっ」