この世界はランク国とサザークル国が戦争していた。原因はサザークル国が覇王の封印されし力を蘇させた事が原因であった。開戦当初ランク国は、敗戦一色であったが、あの日を境に勝利一色となっていた。あの日覇王を封印した力の一部を蘇させた事により、勝敗が一変した。
 ランク国とは、温暖な地域にある国で年中穀物・果実のみのりに恵まれ、身分は名前の長さにより別れ、4thネーム(四っつの名前)を持っているのが国王で、3rdネームは、貴族、2ndネームは国民と別れている。 サザークル国は、国土の60%が山岳地帯で鉱山物は良質な物が出てはくるが、食糧には乏しい。けれどそれは、他の国との貿易により、まかなっていた。身分は、ランク国と同じである。
 「第三派遣隊からの報告です。無事任務達成したそうです。引き続き二、三ヵ所占領するようです」
部屋の中央ぐらいにやや大きめの机があり、その机の前に扉があり、その反対側に窓があり、窓側に椅子がある。その椅子に座っている男の横にいつもの事のように立っている女性は、右手に書類を持ち、左手は眼鏡を押し上げながら報告していた。女性の方は金髪で髪が肩にかかるぐらいの長さで、ほっそりした身体で背は女性では高く、スーツをビシッと着こなしている。レンズが少し大きめの眼鏡をかけており、表情はよく分からないけれど、あきらかに苛立ちの空気を撒き散らしていた。女性の近くに座っている男の方は、赤髪の短髪で、瞳の色は青い。目鼻立ちは整っていて、なかなかハンサムである。服装は、ラフな服装で、自由奔放主義をモットーに生きていそうな感じである。男は報告を聞き、チラッと女性を見て、
 「ねぇねぇ。あんまり怒らないでね…スーちゃ…」スーちゃんと呼ばれた女性から殺気が放たれ男が口を閉ざした。
 「その呼び方はやめていただけないでしょうか?陛下?」一言一言にとげがあった。
 「あはは…はは…。ごめんごめん。スターツ機嫌直しておくれよ〜それから、二人の時は陛下って呼ばないでくれよ。」
 「はいはい。分かりましたよ。タガール。ん?もう一枚報告書?読み上げます。スターツ・サース・ダージン…私から…?」少し声から動揺しているのが分かるぐらいだったので、タガールと呼ばれた男が驚きを隠さずに、
 「お前が動揺してるのなんて久々に見たよ」と、笑いながら言うと、