「…………ていうか薪は?」
私の心の中で盛り上がってる中、
空璃ちゃんが彼方君に不思議そうに聞いた。
たしかにそういえばいないな………。
私は周にいない事を
確認して改めてそう思う。
「あー…薪は衣装に着替えさせよう
としたら「俺がそんな事やるわけねぇだろ」
とかいってどっかいったんだよな…」
輝が遠い目でいった。
「また今年もサボるんだ……ッ」
と空璃ちゃんはまぁそっかーと
納得したように言う。
毎年サボってるんだ……。
「まぁ最終的に着替えさせるけどね」
みんなの会話を聞きながら、彼方君は
一瞬目を光らせていった。

