《国家と守護者》

「改めましてこんにちは
弥嘉です。本日は前々か
らのご要望を受けまして
“国家と守護者の関係”
をお話させて頂きます」

「まぁ、前ページまでの
は単に本編の文章をまと
めただけだからな」

「たっ、確かに……では
早速順を追って説明しま
すね。そもそも、拙作で
いう“国家”とは単純に
“法律を使い私達が暮ら
すこの国を治める機関”
のことを指します」

「機関?……っていうこ
とは、守特構や外交省と
かと一緒なのかよ!?」

「まあ、立場や権力の強
さ等に多少の違いはあり
ますが機関という点では
同じだと言えるかもしれ
ません。ではその肝心の
国家ですが、現在も高い
地位の大多数を人間が占
めていることもあって、
それを脅かしかねない特
殊能力を持つドラゴンを
疎ましい存在だと認識す
る傾向が強いようです」

「――だからってアイツ
らが俺らに対して法律で
嫌がらせをしたり、商品
になるってだけで勝手に
俺らの体を売り飛ばして
いい権利なんかこれっぽ
っちもねぇだろうがっ!!
あ~考えただけでもマジ
でムカつくんだけど!!」

「まさにその考え方が、
守特構と帝政律館の設立
に深く関わってきます」

「はあっ!?これが!?一体
どういうことだよ!?」

「くっ……詳しくは次で
ご説明しますから、これ
以上激しく肩を揺するの
は止めてください~!!」